ジョー・コッカーの『ユー・アー・ソー・ビューティフル』が流れる『カリートの道』のラストは涙なしには観られない!?

オトコ映画論 #37

『カリートの道』は、『スカーフェイス』(1983)のアル・パチーノ主演&ブライアン・デパルマ監督によるギャング映画である。

「カリートの道」 DVD&ブルーレイ発売中 発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント ©1993 UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
「カリートの道」 DVD&ブルーレイ発売中
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント ©1993 UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.

『ジュラシック・パーク』(1993)『ミッション: インポッシブル』(1996)の名脚本家、デヴィッド・コープのペンによる、1993年の映画『カリートの道』(原題Carito’s Way)は、ニューヨーク州最高裁判所の元検事エドウィン・ドレスによる彼の生い立ちから30代までを描いた同名小説と、彼の40代を描いた続編『それから』を原作とする。

物語上、『それから』をベースにしているのに、タイトルが『カリートの道』になったのは、同じく『それから』を原作とした、マーティン・スコセッシ監督作品『アフター・アワーズ』(1985)との混乱を防ぐためだ。

物語はこうだ。1975年ニューヨーク。かつて街を牛耳り、麻薬の帝王として君臨していたカリート・ブリガンデ(アル・パチーノ)は、組織のお抱え弁護士クレインフェルド(ショーン・ベン)の尽力で30年の刑期だったが5年で終えて出所した。

出所後に彼は、以前街に存在した仁義やルールというものが、時の流れとともに姿を消していることを目の当たりにする。

長年カリートを待っていた恋人ゲイル(ベネローブ・アン・ミラー)との純粋な愛に生きようと思っていた彼は、完全に足を洗い、バハマのパラダイスアイランドでレンタカー屋をやるのが夢で、街から出て行くことを決めていたが、彼にはどうしても返さなければならない「ひとつの借り」があった。