日本で日本酒体験を楽しむ訪日外国人が酒市場にもたらす変化とは!?(上)

佐渡からの日本酒通信 #16

ここ数年、訪日外国人の数が飛躍的に伸びています。ビジットジャパンがスタートした2003年の521万人から、2015年には1,974万人。そして2016年も8月までで1,605万人強。

前年よりおよそ二か月前倒しで1,500万人を超え、年間最高記録を更新するのは確実です(出典:日本政府観光局)。一時期は“爆買い”という言葉が一人歩きし、その購買力ばかりが注目されていましたが、それも一段落した模様。

海外からのお客様が日本に何を求めているのか、少し冷静になって考えるタイミングでありましょう。

訪日外国人は日本でどのような消費行動をしているのか?

ざっくりと2015年の費目別旅行消費額を見てみると、全旅行消費額3兆4,771億円のうち買い物代(42%)、宿泊費(26%)、飲食費(18%)が三大項目であります。

中でも注目したいのは、飲食費。金額にすると6,420億円と、実に大きな数字です。世界中で日本食はブームを越えて不動の人気を博しています。

海外での日本食の位置づけは、大国において肥満が大きな社会問題とされた時代は“ヘルシー”なもの。トレサビリティが求められる時代にはそこに“安心安全”が加わりました。

さらに今は、“美味しさ”を生む日本の食文化の歴史と水準の高さが多くの人たちの胃袋と心を捉えています。

和食が世界を席巻し始めているという背景と、訪日外国人の増加は、何やら相関関係があるように思います。

和食に欠かせないものと言えば、もちろん日本酒です。日本酒の海外での人気、それに伴う清酒輸出量は近年加速度的に増えています。

さて、海外で日本酒を飲み、その魅力の虜になった人は何を考えるでしょう?