シャトー・ヌフ・デュ・パフの“白”、飲み頃はいつか多いに語り合う!?

ヌフ・デュ・パプ全体で白ワインの比率はわずか5%にしか過ぎないが、ラ・ネルトでは、10haが白ブドウ品種。フィロキセラ以前は半分を白ブドウ品種が占めていたと考えられる(ただし、ヌフ・デュ・パプでは赤ワインに白ブドウを混ぜることもあるので、これがすべて白ワインになっていたわけではないだろう)。

「渡風亭」の日本料理ともに供されたのは、シャトー・ラ・ネルト・ブラン2014と2000、シャトー・ラ・ネルト・クロ・ド・ボーヴニール・ブランの2000と1996。おまけに赤がひとつ、シャトー・ラ・ネルト・キュヴェ・デ・カデット2003。

最新の2014年はルーサンヌ40%、グルナッシュ・ブラン35%、ブールブーランとクレーレットが合わせて25%。ルーサンヌはオークの小樽、その他の品種はステンレスタンクで醸造され、6ヶ月後にブレンドされた。柑橘系のフレッシュなアロマに芳しいハニー香。生き生きとしてテンションもしっかり。

これが2000年になると、色合いからして違う。輝きのある黄金色。リッチでオイリー。花梨にヘーゼルナッツ、塩キャラメル。単一畑のクロ・ド・ボーヴニールはよい年にのみ限定生産されるスペシャルキュヴェ。ルーサンヌとブールブーランの2品種がメインでクレーレットが使われることは稀。100%新樽で醸造される。

クロ・ド・ボーヴニールの2000年はスタンダードの2000年よりもフレッシュ感があり、さらにリッチでパワフル。

20年の熟成を経た96年は、スタンダードの2000年と同様のキャラメル香がより顕著。オイリーだが重々しさはなく、フレッシュさも感じられた。

隣の席は、シャトー・ラ・ネルトを何ヴィンテージもリストに載せているという、日比谷「アプシウス」の情野博之シェフソムリエ。ヌフ・デュ・パプの白ワインは、2014年のように若いうちにその瑞々しさを愛でるか、あるいは15年以上熟成させて、複雑味が出てからが飲みごろだという。

5~6年程度の中途半端な熟成だと進化を発揮できないという結論に至った。

輸入元では2014年(6,700円)が在庫切れで、2010年のクロ・ド・ボーヴニール(12,320円)がオンリスト。2010年ならさらに10年は寝かせたほうが、ワインにとっても飲む人にとっても幸せになれそうだ。

 

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