なぜアウディはWECから撤退するのか?

あらためて振り返ると、ル・マン24時間レースに於いてアウディが残した数々の実績は大きい。そんなアウディがどうしてWECから撤退するのか?

1つ目は、昨年発覚したフォルクスワーゲン・グループの排ガス不正問題の影響によるコスト削減がある。さらに、これまで注力していたディーゼルエンジンの開発ではなく、フォルクスワーゲン・グループとしてこれからEVの開発へシフトすることも影響している。

また、フォルクスワーゲン・グループからアウディとポルシェの2ブランドが参戦していることにより、どちらかが勝者となった場合、必ずどちらかは敗者になることも疑問視されている。

これらのさまざまな事情から、2018年よりレギュレーションが変更されるタイミングでの撤退を決めたと見られる。

アウディは2017-2018年シーズンから、国際自動車連盟(FIA)が主催する完全電気自動車フォーミュラによるレース『フォーミュラE』にワークス参戦することを発表しているが、このことも少なからず関係あるのかもしれない。

まだアウディからこの件に関して何も公式に発表は出ていない。ル・マン24時間レースの歴史に一時代を築いたアウディ。その活動に一区切りをつける時期が来たのかもしれない。

Photo:Audi