何かあったら言ってください、が困る理由!?

心のふきだし #37

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昔から送別会や誕生日会の幹事をすることが多い。とりたてて幹事が好きだから、というわけではない。まっさきに提案することが多いのでそのまま取り敢えず幹事をすることになる。

そういう時にメンバーの何人かが必ず「何かあったら言ってくださいね」と言う。この言葉にはいつも躊躇してしまう。

幹事をするのに何かあるのはあたりまえだ。招待する人のリストを作り、出席を取り、場所を選んでお店の人との打ち合わせ、当日の流れを決めて、プレゼントは何が良いか考えて、当日までにすべての用意をする。幹事をやり慣れてない人には、とうてい想像がつかないかもしれないけれど、様々な準備が必要なのだ。

「何かあったら」と言っても「一緒に幹事をする」というわけではないらしい。あくまでも「何かあったら要員」だ。こちらで割り振りを考えてお願いをするのもなんだか面倒になってしまう。これをこの人に頼んでも困るのかな、と考えているうちに、結局身近にいた人に手伝ってもらう、ということになりがちだ。

「何かあったら」という人は本当に悪気なく、指示をされるのを待っているのだと思う。もう少し気を利かして「レストラン選びは担当しますよ」とか「プレゼントは私が考えて用意します」などと言ってくれたら、ずいぶんと違う。こちらも頼みやすくなるというものだ。

これはなにもパーティの幹事に限ったことではない。日常の仕事でもよくあることだ。営業の仕事をしていて、取引先との会話の中で、「何かあったら言ってください」と話す人には、仕事はなかなか来ないものだ。

こういうことが必要であろう、と想像力を働かせて先回りして行動する人に、クライアントは仕事を依頼するものだからだ。

「そんなこと言わずに必要なことがあれば伝えてくれればいいのに」、と思うかもしれない。けれども相手は「これを頼んでいいのだろうか」と、自分からは言いにくい場合も多いのだ。