機械人間オルタが、誰よりも“人間的”!? に見える理由

CPGはセントラルパターンジェネレータと言われるニューラルネットワークの一種で、人間の運動の根幹を司っているとも言われ、人間の体にも様々に埋め込まれている。イジケビッチはニューラルネットワークの中で、最も生物の神経回路に近い仕組みで動くニューラルネットワークである。

CPGのパラメータをイジケビッチで制御して、アンドロイドに取り付けたセンサ情報(人間までの距離など)を元に、自律的に、反応的に動作するようにした。また動作だけで無く、声のような音も発するようにした。

そうして出来上がったアンドロイドは、その壊れたアンドロイドのような見かけにかかわらず、非常に人間的なものになった。人間というか何か神秘的な感じさえする。その雰囲気を文章で表現するのは簡単では無いのだが、たとえば、その動きは何時まで見ていてもなかなか飽きることはなく、あっという間に30分くらいの時間が経過してしまう。

そして、その見ている間は何か、アンドロイドを目の前に瞑想しているような気分にもなる。さらにアンドロイドが発する音は、意味の無いランダムな音なのであるが、何か言葉のようにも、歌のようにも聞こえ、その意味のあるような無いような音を、オルタのメッセージとして受け取ることができる。