機械人間オルタが、誰よりも“人間的”!? に見える理由

人間とロボット #3

不気味なロボットというのは、実はかなり人間に近いところにある。フランケンシュタインもそうだろう。もうちょっとで人間になれるが、人間になりきれていないところに不気味さがあると共に、かなりの人間らしさもある。

そう思えば、敢えて不気味なロボットを作って、そのロボットにほんの少しの人間らしさを加えれば、とたんにロボット全体として人間らしくなるのではないかと、以前から何となく思っていた。そうして開発したのが、“機械人間オルタ”である。

Photo:Justine Emard

オルタの見かけは、これまでに作っていたアンドロイドとは違って、その皮膚をはがした機械むき出しのアンドロイドである。ただ、顔と手には皮膚を取り付けた。その見かけは、完全にロボットなのであるが、顔と手には皮膚が残っており、いわば、『A.I.』というスピルバーグの映画に出てきた壊れたロボットのような外観をしている。

このオルタに東京大学の池上先生のニューラルネットワークを組み合わせた。池上先生は人工生命の研究者で、生命を工学的に再現しようとしている。池上先生や研究室のメンバと相談して作り上げたニューラルネットワークは、CPGとイジケビッチというニューラルネットワークを組み合わせたものである。