あのエルメスを超えた!? ダッフルコートの新星現わる

モード逍遥 #16

メンズクロージングの殿堂と形容される新宿の百貨店には、たしか2階にモード系のデザイナーズブランドがラインアップされ、比較的年齢が若い方でいつも賑わっている。いっぽう6階売り場の年齢層はやや高めで、ここにはひっそりめに大人向きのカジュアルが展開されていた。

どちらも同じカジュアルなのだが、前者のブランドはソロイスト、アトゥ、ミハラ・ヤスヒロといったクリエーターズ系。後者のブランドはポール・スミス、カルバン・クライン、C.P.カンパニーなど、ブランド名が知れ渡っていて、大人でも安心して買えそうなものが多かった気がする。

しかし最近は、本来なら2階に置かれるべきサイ、ティーエスエス、ハバーサックといったブランドの商品作りが、クリエーターたちの成熟とともに大人向きになってきて、6階に置かれているのである。

同じジャンルの売り場にティーエスエスとカルバン・クラインが並ぶという混乱。これはバイヤーの責任ではなく、メンズ服市場に新しい流れが生じてきた証しなのではないだろうか?

今回紹介するオーラリー(AURALEE)は、それよりさらに新しいニッチ市場を代表するブランドであり、この秋冬さまざまな展示会で多くの服を見てきた筆者が、一番に推したい新進ブランドのひとつである。