“ピュア・サイレンス”を体験する究極のグランピング!? カラハリ砂漠のジャックス・キャンプ

宿泊者の欲望 #36

ボツワナのカラハリ砂漠、その北部に広がるマカディカディ・パン(塩湖)はかつては巨大な湖だったというが、気候乾燥化のとてつもない長い時を経て現在の広大な乾燥地帯となり、表面が塩で白く覆われた砂漠の一部となった。

この塩湖全体がマカディカディ・パン国立公園に指定されており、人間の介入は最小限に守られている。ここで体験できるという“ピュア・サイレンス”とは……。未知なる世界を求めて旅に出た。宿泊は、砂漠から少し離れた草原のラグジュアリーなテント、「ジャックス・キャンプ」だ。

メイン棟の前景、このテントにはダイニングやラウンジが。
Photo: Kyoko Sekine

このキャンプは1963年開業の老舗の宿泊施設。92年頃、現オーナー、ラルフ・ボースフィールド氏の父親が始めたもので、それを後継し、環境を意識したラグジュアリーなエコ・キャンプとして再出発した。

客室は電気設備もない全10梁のワイルドなテントだ。夕暮れ時には各テントにランタンが点され、最低限の灯りがテント内を照らす。夜は気温が急降下する為、ベッドにはひとり一個の湯たんぽが供給され、ぬくぬくと快適な睡眠が約束されている。

テント内は思いの外ラグジュアリーな設備。トイレも水洗。
Photo: Jack’s Camp

早朝には洗面用の銅製の洗面器と、人数分のお湯と、そして歯磨き用のミネラルウォーターが各テントに運ばれる。涼しげな早朝だが、陽が昇ると急激に温度が上がり、あっというまに30度近い暑さになる。

暗くなる前にそれぞれのテントにランタンが運ばれる。
Photo: Jack’s Camp