会話は「話す」ことよりも「聞く」という ことが難しくて大切なことだ!?

心のふきだし #35

仕事が広告代理店というと、弁がたって、話好き、というイメージを持たれることが多い。もちろんそういう人もたくさんいるだろう。けれども私の仕事は圧倒的に「話を聞くこと」だった。

相手が何を考えていて何を悩んでいるか、を日々聞いていた。今持ち上がっている仕事の話、それにまつわるいろいろな悩み、その延長でのプライベートな悩み、と話は尽きない。そういう話をいかに聞きだせるか、が大事なことだ。

相手の状況を理解していなかったら、仕事で何かを提案しても無駄なのだ。まるで方向性の違うプランを出してしまうことになる。

もちろんこちらから何も話さないわけではない、相手が話しやすいように誘導をしていく。相手の話を聞いて、その上で自分の見解を話すようにしていた。決して主導権を奪い取って自分の話に持っていったり、話している途中でさえぎったりしてはいけない。

相手の話が長いな、と思っても最後まで話は聞く。こちらが先生になって相手の言っていることを否定したり、自分の考えを押し付けたりしてもいけない。

人は話すことによって、考えを整理出来たり、気づいたりすることが出来るのだ。

そして話を聞く側は、相手に「自分ばかり話してしまった」と思わせないようにしたほうがよい。結果的に自分ばかり話していることが多くても、そう思わせないことがコツだ。

相手の話の流れの中で質問をして、こちらもその話にちなんだエピソードを話す、そうすると相手は自分ばかり話している、という気持ちにはならないものなのだ。そう思わせることが話しやすくさせて、いろいろな話を聞き出すことにつながる。

一方、そんな心配は一切必要がないとばかりに、やたら自分の話だけをする人がいる。