3,000円台のワインは意外性で選ぶと、満足感あり Vol.3

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Byronのワインコラムも人気の柳さん。世界中のワイナリーを訪ね蓄積された豊富な知識と、経験に基づいたワイン評はソフトな語り口ながら、シャープな視点で分析され、多くのワインマニアから絶大な信頼を寄せられている。高級ワインにとどまらず、バリューのあるワインも得意分野とする柳さんが選んだ、本当にお値打ちなワインはこちら!

 

Profile:柳 忠之
1965年、横浜生まれ。ワイン専門誌記者を経て、フリーのワインジャーナリストに。専門誌から男性誌、女性誌、ライフスタイル誌と、あらゆる雑誌で執筆や監修を手がけるほか、セミナーなど多方面で活躍。世界中のワイナリーを訪問し、ワインの歴史から土壌そして、世界のワインシーンについても精通している。1,000円未満のデイリーから100万円以上のグランヴァンまで、守備範囲は広い。近著に、『ハズレなし!! お値打ちワイン厳選301本 輸入元推薦の1500本徹底試飲!』などがある。

 

—3,000円台のベストワインは?

3,000円台は白が思い浮かばず赤2本。どちらも意外性から選びました。1本は南アのピノ・ノワール、もう1本はチリのブレンドものです。前者は本家のブルゴーニュでは得られないコストパフォーマンスの高さ、後者はコスパの王様チリワインにもかかわらず3,000円超えという、ある種逆説的な満足感です。

<赤>
クリスタルム ピーター・マックス・ピノ・ノワール
Crystallum Peter Max Pinot Noir
税込3,488円(ラフィネ

Photo:ラフィネ

またまた南アフリカ。コストパフォーマンスの高いピノ・ノワールを探すのはとても難しいが、ようやく出会えたのが、南アにおけるピノ・ノワールの先駆者の息子が手がけたこのワイン。新世界にありがちなのっぺり感もなく、シュッとしたスタイル。ブルゴーニュ好きを驚かせるにはうってつけ。

 

コヤム  コルチャグア・ヴァレー
Coyam Colchagua Valley
税込3,488円(ワイン・イン・スタイル

Photo:ワイン・イン・スタイル

「チリワインなら1,000円以下でしょう」……、という常識を覆し、いわゆるチリのプレミアムワインでも、この価格帯で安定した品質と悦びをもたらすのがエミリアーナのコヤム。有機栽培のブドウと、さまざまな品種のブレンドが特別な世界観を醸成する。日本輸入前から個人的にお気に入り。噛めば噛むほど味が染み出る赤身肉を炭火でじっくり火を入れる。

 

<泡>
ドミニク グリュイエ クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット・ロゼ
Cremant de Bourgogne Brut Rose
税込3,024円(ラックコーポレーション

Photo:ラックコーポレーション

この造り手が本拠を置くシャブリ近郊のトネールは、シャンパーニュ地方との境界線。ブドウ品種もピノ・ノワールだから、ロゼ・シャンパンに限りなく近いということ。それでこのお値段、めっちゃ得やん!

 

Text:Miki Ozawa

Photo:ラフィネ/ワイン・イン・スタイル/ラックコーポレーション

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