温泉バーはアイスランドでは常識。オーロラを眺めながらの一杯は格別!?

オイシイ旅 #15

「アイスランドのビール『Gull beer』はいかがですか?」このバーカウンター、どこか不思議ではありませんか? はい。そうです。ここは温泉の中なんです。「Bath Bar」(温泉バー)は、いまやアイスランドの温泉の常識。温泉に入ったままで注文して、温泉に入ったまま飲む。そんな「温泉から出たくな~い」というあなたにぴったりの、幸せなバーなんです。

ズームアウトすると、こんな感じ。温泉バーは賑わっております。みんな和気あいあい温泉生ビールを楽しんでいます。

この温泉はアイスランドにある『ブルーラグーン』。首都レイキャヴィーク郊外の溶岩の荒野にある温泉です。北の果てアイスランドは火山と水の国。広大な大地のあちこちで温泉が湧き、湯けむりがあがっています。

巨大な露天温泉に満たされたミルキーブルーの湯は、まさにブルーラグーン! この光景を見ただけで世界中の誰しもがテンションMAX! 最高の笑顔、笑顔、笑顔にあふれています。

もうひとつ賑わっているこちらのバーは、『シリカバー』。ブルーラグーン温泉の成分が凝縮した「泥パック」ができる場所です。きれいに整えた温泉泥をここで手に取って、顔や体に塗ってパックします。

ほら。白塗りに人が沢山いて、超~楽しい。みんな、自分の顔は見えていませんからね。

温泉の成分は主に3つ。シリカ(メタけい酸)と、海洋性の塩、そして温泉に生息する藻類。これが三位一体となって、美肌、保湿、コラーゲン生成をサポートすると、ボードに記載されていました。シリカざくざく。塩分かなり濃くてベタペタするほど濃厚。

温泉の向こうには地熱発電所。この発電で利用した温泉の一部をブルーラグーンへ、そして長いパイプラインで町の各家庭へと運び、暖房に活用したり温水として利用したりしています。つまりレイキャヴィークの各家庭やホテルは蛇口をひねれば温泉がでてくるというわけです。資源保護のために、半分は地下へ戻して枯渇しないようにしているそうです。

アイスランドで、もうひとつ目指していた温泉があります。それは“世界最北端の温泉”。世界の最北端ですよ。ついに。ついに、到達することができました。アイスランドの北東部に位置するミーバトン湖の『ネイチャーバス』は、ブルーラグーンよりもさらに北の涯。こちらは、源泉から直接引き入れている天然温泉の露天風呂です。

ミーバトン湖の風景と夕陽、クレーターのような山。水蒸気によって形成された巨大な溶岩。どっちをみても絶景・絶景・絶景の温泉。温泉はとろんとろんの感触でまるで美容液のようです。水分を運んで美肌をサポートする温泉成分“メタけい酸”がたっぷり、ふんわり硫黄の香りもしてぽかぽかと温まります。

pH試験紙で試してみると超アルカリ。海外の温泉はぬるいんでしょ?と思うとそうでもありません。41℃のあったま~る湯舟もあって大人気。39℃くらいで気持ちよ~く温かい露天と、37~38℃くらいで超ゆるゆるできる露天と、行ったり来たりしてとても快適。

ヨーロッパ各地から来ているゲストが多くて、ちょっとおしゃべりしたご夫婦はヨルダンから遊びに来て2週間ジープでアイスランドを回っているとか。水着で入るアウトバスの楽しさは、老若男女和気あいあいと入れること。

アイスランドは観光地として力を入れているので、パブリックバスでも写真もOK。記念撮影したり、ビール飲んだり、みんなのんびりと過ごしています。営業は夜遅くまで。そう、温泉でオーロラに乾杯!ができるのです。

Blue Lagoon
http://www.bluelagoon.com/

Myvatn Nature Baths
http://www.myvatnnaturebaths.is/

Text & Photos:HIROKO ISHII