アマゾンで30 万円の高級靴を買う人がいるなんて!?

それだけに通販メーカーは、商品内容に習熟したオペレーターを多数育成し、返品率低下の企業努力を怠らない。

1963年にシカゴで創業し、1993年に日本に上陸したランズエンドは、そうした返品制度を国内で最初に実施した企業のひとつ。

折りよく2016AWの展示会があったので顔を出してみると、筆者の大好きなムーンの服地を使用したツイードジャケットが3万円を切る価格で出ていた。

ショーン・コネリーが演じた007映画で、黒いディナージャケットが登場するが、その服地を織ったのが英国の老舗ミルとしても有名なムーンである。

今はブランドや価格に惑わされずに、好きな生地でしっかりした作りの服であれば、自分のスタイルとして取り入れたほうが格好イイという時代である。

実際に着てみると、以前よりさらに進化した着心地になっていて驚いた。しなやかなキャンバス芯を使用して胸に軽いドレープを出しているところに好感が持てるし、肩部分にそれより少し張りのある小さな長方形の芯を横地の目で挿入し、前肩の運動性を高めている丁寧な作りもいい。ナチュラルショルダーのデザインに、服の構造とトラディショナルな服地がうまくマッチしている。