ロジカルな視点でNYファッションに新風を吹き込む「大丸製作所2」の仕事術

1年ほど前からはアウターに特化したオリジナルのブランド「OVERCOAT(オーバーコート)」も始動。「本当なら自分で発想したデザインをもとに製図し、生地を選んで縫って、というのがものづくりする人の普通の行為だと思うんです。例えば料理人だったら自分が考えたレシピをもとに調理してお客さんに出しますよね。それがファッションの場合はなぜか分業されてしまっている」。

服のコンセプトはNYの街を切り取って身に纏う、ということ。具体的には店舗のオーニング(ひさし)素材に着目した。 防水、暴風加工がされているからアウターにはふさわしいし、グラフィカルにプリントされた店名のパターンも服にしたらユニークだ。

「実際にはオーニングをベースにした、より着やすい素材を日本で開発しました。NYの冬は長くて厳しいので、ダウンの上からも重ね着できるようなオーバーサイズになっています。肩線にプリーツを入れることにより、男女どんなサイズの人が着てもきちんと肩のラインが出るパターンになっているのが特徴。ユニセックスで2017年春夏からはサイズも1サイズで展開します」。

タグなどのグラフィックデザインはセリーヌやプロエンザ スクーラーのアートディレクションを手掛けるピーター・マイルスが行っている。現在は日本の百貨店などを中心に展開しているが、今後はNYのスタジオに生地も揃えてオーダーメイドができる仕組みを考えているそうだ。

「僕らの強みは ここでデザインから縫製まで全てできること。またNYを拠点とすることで一流のセンスを持った人々と出会いながら、日々新たなモチベーションでものづくりをしている。時代的にマクドナルドのような大量生産の服も多い中、既存の商品とは全く違ったコンセプトをお客さんに感じてもらえたら嬉しいです」。

 

Name: Ryuhei Oomaru/大丸隆平
Occupation: パターンメーカー
Location:マンハッタン、チャイナタウン
http://oomaruseisakusho2.com
http://www.overcoatnyc.com

Photographs by Akiko Ichikawa