生産者にこだわるワインハンターをうならせる、パフォーマンスのよいワインは? Vol.1

東京都・世田谷で人気のワインショップとバーを経営する高橋寿典さんは、家庭の食卓で楽しめるワインを的確にアドバイスしてくれる頼もしい存在。ショップには、ブランドや流行にこだわらず、人の手によって丁寧に作られたブドウで作られたワインや、小規模生産者の思いの詰まったワインがずらり。

ワイン愛あふれる高橋さんのお眼鏡にかなった銘柄とは? ワインにぴったりの料理も一緒にうかがった。

Profile:高橋 寿典
ワインと美味しい和食が楽しめるワインバー『Mitsu-Getsu』、ワインショップ『Anyway Grapes』オーナー。ワインの成り立ちや産地の気候や食文化、さらに社会情勢まで熟知し、ヨーロッパや南アフリカの生産地に足繁く通って“掘り出し物”を見つける、情熱あふれるワインハンターでもある。和食をベースとしたバーの料理は評判が高く、高橋さんのワイン愛溢れる軽快なトークと豊富な知識は地域の人のみならず、ワイン業界人たちをも魅了している。

 

—高橋さんのワインバー『Mitsu-Getsu』の和食が美味しいと、話題になっていますね。

スタッフ全員、食べることが大好きなんです。店で出しているのは創作がはいった和食で、ワインに合うメニューを揃えています。スタッフで集まって店のワインをあれこれ飲みながら、それに合う料理を食べることもしています。ついこの間も牡蠣を蒸したり焼いたりして、白ワインを色々開けながらスタッフとワイン会をやりましたけど、美味しかったですよ。

『Anyway Grapes』でも定期的に試飲会などのイベントも開いています。

 

—1,000円でも美味しいワインってありますか?

沢山ありますよ。うちの店では、1,000円台で買えるちゃんとしたワインを豊富に揃えています。はじめはこんなに1,000円台のワインを用意するはずではなかったのですが、お客様のご要望も多いので中央の棚、カウンターの数ラックは全て1,000円台ワインが占めている状態になりました。

一般の方々が分かりやすいように価格帯別、赤・白の種類別に陳列しています。ロゼはまとめて。その他は地域別にカテゴライズしています。

幅広い品揃えで、マニアックなものもありますよ。1樽300本の希少価値の高いもの、公開されていない銘柄のものなども。

 

—日常的に飲むワインを選ぶときに、コツのようなものがあれば教えてください。

携帯などでワインボトルの写真を撮っておくとよいでしょう。裏貼りなどに詳細が書いてあることが多いので、品種などを覚えなくても的確に伝えることができます。お店で美味しいワインを飲んだ時にも、ぜひ写メを。

 

—1,000円〜3,000円の低価格ワインはどのようなことに気を配って品揃えされていますか?

低価格なものは塩味やミネラルを感じられるものを多くしています。赤は食卓で合わせやすいものを。南アフリカの赤ワインはちょっと冷やしても渋みが出にくいので、そんな飲み方もご提案しています。