キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロの10周年に日本のフレンチを想う!?

レストラン熱中派 #24

ミッシェル・トロワグロ氏がマイクであいさつを始めた。「『キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ』はオープンして10年になります」。オープニング風景を昨日のように思い出すことができる自分に、小さなため息が出る(近頃の私は、10年、20年前の記憶がやけに鮮明なのに、最近のことが覚えられない。もう、空き容量がないのか、○×病の前兆か?)。

初代シェフ・リオネル・ベカ氏は、銀座『エスキス』のシェフになり、2012年8月からはギヨーム・ブラカヴァル氏がこの店のシェフに着任している。パティシエだった後藤裕一氏は、代々木八幡『パス』でモーニングも出すカフェ&レストランを始めて話題を呼んでいる。

デザインはスーパーポテトの杉本貴志氏。10年前、木や石、鉄、ガラスなどの素材使いはアヴァンギャルドに感じたけど、今はどこかほっこり感じる。

やはり、トロワグロ出身者は実力派揃いなのだろう。「今日は、トロワグロファミリー全員で皆さまに感謝の気持ちを伝えたいと思います」。シェフのあいさつは続く。

ここでミッシェルの実家、「メゾン・トロワグロ」について説明しておこう。始まりは1930年、フランスのロアンヌに小さな店を開いたことから。二代目のジャンとピエール(こちらがミッシェルのお父さん)兄弟の時代にミシュラン3つ星を獲得。おりしも当時はフランス料理の転換期で、ポール・ボキューズ氏とともに「ヌーベル・キュイジーヌ」を提唱した店として知られる。