真のラグジュアリー・ホテルとは?「ブルガリ」のホテル&リゾー ツが成功した理由

砂漠のような東京でも…
週刊ファッション日記 #25

今世紀に入ってからラグジュアリー・ブランドの次の一手として、注目を集めてきたのが、ホテル事業だ。圧倒的なプレステージを獲得してきたラグジュアリー・ブランドが手掛けるホテルならさぞや快適な逗留を約束してくれるだろうと思いがちだが、事はそんなに簡単には運ばない。

そうした中で確実な成功を収めているのが、ブルガリ ホテル&リゾーツだ。その責任者であるブルガリ・グループのエグゼクティブ・バイス・プレジデントのシルヴィオ・ウルシーニが9月に来日したので、話を聞いた。

ウルシーニは1962年ナポリ生まれ。P&Gイタリアなどを経て1989年にブルガリに入社。フランチェスコ・トラーパニCEOの片腕としてブランド・イメージおよびジュエリーと時計のクリエイティブ・ディレクターを務めた。2001年からは彼が提案したホテル&リゾーツ事業がスタートしたためその責任者になって現在に至っている。

「急ぐことなく、ブルガリの名を冠した8から12のホテルをオープンするのが当初の目標。15年間で、ミラノ(58室)、バリ(59室)、ロンドン(85室)の3つをオープンした。来年は7月上海(82室)、9月北京(120室)、10月ドバイ(120室)をオープンする。2019年にはモスクワのオープンが決定したばかり」と同氏。

「注目してほしいのは、宿泊者の平均リピート率。じつに60%に達している。宿泊者にはまさに『ホーム』という捉え方をされている」。来年以降オープンが続くのも、ホテルの世界でそのラグジュアリー感に対する評価が定着したためだろう。