都心に誕生『星のや東京』のお茶の間ラウンジでゴロリ!? これはくつろぐ

宿泊者の欲望 #33

「江戸時代には徳川四天王の酒井家の上屋敷があり、神田橋、大手門も近い一等地。現在は、金融、メディアのビルがそびえ立つ、経済の中心地東京の経済の中心地」と公式HPには謳われている。東京駅からほど近い大手町のファイナンシャルシティの一画に、玄関で靴を脱ぐ日本旅館として、
『星のや東京』が玄関の重い木戸を開けた。新たな都会の風景にいかにして貢献できるかというランドスケープ・デザインが施されている。

「星のや東京」の前景。玄関先には木々の合間に小舟のようなベンチが置かれ都会の寛ぎの場所に。
Photo:Hoshino Resort

2014年7月15日、超都心の大手町で三菱地所が天然温泉の湧出を確認し「大手町温泉」と名付けられた。その後、2016年7月20日、マスコミでは大きな話題として、しかし現場では同時に密やかに、大手町温泉が楽しめる温泉付高級日本旅館としてオープンしたのが『星のや東京』である。

その建物はオフィスビルに並立しながらも、際立つ違いは江戸小紋をイメージしたモチーフがビルを包み込んでいる。昼の間、客室内には光に照らされた紋様が障子に美しく映り込み、夜間は反対に、館内の明かりが障子を通して外に漏れて江戸小紋柄を引き立てる。

竹素材のクローゼットや障子が特徴的な、日本伝統の和室。写真は「桜」の間(41~47㎡)。
Photo:Hoshino Resort

旅館の最上階には天然温泉とスパ施設が造られた。大浴場には露天風呂もあり、露天の湯船からは都心の青天井が見上げられる。高層ビルに囲まれた大都会の中心で、露天風呂に浸かり都会の空が楽しめるなど誰が想像できただろう。温泉のお湯は新しいため湯量も豊富で保湿効果も高い。ゆったりと浸かりながら、あ~極楽、極楽……と都会の空を仰ぎ見た。