SUV全盛の今、「アウディ A4オールロードクワトロ」という選択

近頃Audiが気になりませんか!? #9

SUVというカテゴリーがここまで盛り上がるとは、正直⾔って思ってもいなかった。

当初はフルサイズのSUVモデルが主流だったこのカテゴリー。SUVマーケットに魅⼒を感じた国内外の⾃動⾞メーカーは、ミドルサイズからコンパクトサイズへラインナップを拡⼤した。さらにクーペフォルムのボディや3ドアタイプ、ついにコンバーチブルモデルまで登場した。

ポルシェ・カイエンの成功を⾒て、マセラティやジャガーがSUVを発売すると10年以上前に予測できただろうか。ベントレーやロールスロイスのラインナップにSUVが加わることを想像できただろうか。

グループ内にジープブランドがあるからと⾔って、フィアット500をモチーフにしたSUVを企画するなんて、⼀番勢いのあるカテゴリーだからこそ成⽴するのだろう。もはやどんなSUVが登場しても、驚くことはないはずだ。

そんなSUVモデル全盛の今だからこそ注⽬したいのが、先⽇発表された「アウディ A4 オールロードクワトロ」だ。「オールロード」とは、ステーションワゴンモデル「アヴァント」をベースに、フルタイム4WDシステム「クワトロ」を組み合わせ、SUVの優れた性能を融合したクロスオーバーモデルである。

A4アヴァントより30mm⾼められたロードクリアランス(170mm)と、クローム仕上げの垂直ルーバーを配したシングルフレームグリル、⼒強く張り出したホイールアーチ、ボディとは対照⾊のサテライトシルバーで統⼀されたアンダーボディプロテクション/リアディフューザー等、オールロード専⽤のデザインにより、ひと⽬でアヴァントとは違う特別なモデルということを感じさせる。

新型A4オールロードクワトロには、アウディとして初めて量産⾞に採⽤し たクワトロシステムが搭載されている。⾞両が4WDの必要性がないと判断した場合、FWD(前輪駆動)で⾛⾏する。反対に複数のセンサーから送られてくる情報から⾞両の状況を常に先読みし4WDでの走行を必要となる直前に、瞬時に切り替わり、クワトロ本来の⾛⾏性能を発揮する。

また、「アウディドライブセレクト」で「dynamic」モードを選択すれば、早いタイミングで4WDに切り替わり、リアへのトルク配分が多くなる設定となる。「offroad」モードを選択すれば、常時4WDでの⾛⾏となる。もちろんパワートレーンや安全性に関する装備、バーチャルコクピットをはじめとした最新の装備は、A4アヴァントと変わらない。

ではなんで今、A4オールロードに注⽬するのか? ステーションワゴンと SUVのいいとこ取りをしたユニークなコンセプトがその理由だ。パット⾒た感じ普通のステーションワゴンに、そんじょそこらのSUV顔負けの⾼い⾛破性を秘めている。

クルマにあまり詳しくない⼈だとなかなか気づかないかもしれない。しかし、そんなさりげない⾼性能を所有しているなんて、ちょっと嬉しくないですか。

Photo:Audi