フィレンツェを一望、ルネッサンス・アート残す元修道院のヴィラ

宿泊者の欲望 #32

古都フィレンツェから北東に移動しなだらかな丘を登りきると、エトルリア人によって建設された町、フィレンツェよりも遙かに起源の古いフィエゾーレに近づく。

その途中、見晴らしの良い丘の頂に15世紀築の旧修道院、現在のヴィラ『ベルモンド・ヴィラ・サン・ミケーレ』が佇んでいる。フィレンツェの全貌が眺められる稀なロケーションである。

フィレンツェを一望するベルモンド・ヴィラ・サンミケーレ
外観/ヴィラ・サンミケーレの芸術的なファサードと丘の下に見えるフィレンツェの町。
Photo:Villa San Michele

幾多の旅行者がまず感動するのは、この息を呑む景色とともに、花に包まれた手入れの良い庭園だ。レモン、オリーブの木々、薔薇、他にも数々の色の花が咲き誇るイタリア庭園の中、敷地の最上段には屋外プールが造られている。

スィートルーム/花咲き誇る庭園と奥に見える一軒家、プランジプール付スィートルーム。
Photo:kyoko Sekine
プール/庭園の最上部にあるプール。
Photo:kyoko Sekine

訪れた2016年7月後半、長逗留のヴァカンス客が多い夏シーズンだけに、のんびりとプールサイドで過ごす人、プールサイドのレストランでランチを楽しむ人など、まさにトスカーナ地方の夏の典型的な情景が繰り広げられていた。

ホテルのエントランスである建物のファサードは、イタリア芸術の巨匠であるミケランジェロの作品だ。中に一歩足を踏み入れると、ルネサンス時代の旧修道院であった建築当時の空間がそのままに残されている。