フィレンツェに隠れ家ホテルを発見!? ローマ法王の宮殿に泊まる

宿泊者の欲望 #31

イタリアの古都、フィレンツェの歴史地区の一画にとっておきの隠れ家を見つけた。紹介を受けなければ知り得ない、ガイドブックにも載らない場所である。マドンナ広場に面し、ひっそりと佇む『Palazzo Aldobrandini del Papa』だ。

外観/建築当時のままに残るパラッツオの外観。最上階が貸し出されている。
Photo: Palazzo Aldobrandini del Papa

イタリアでPapaと言えば“法王”を指し、この宮殿は、当時のローマ法王クレメンス8世(イッポリート・アルドブランディーニ)が、フィレンツェに滞在するときに使われていた。法王8世イッポリート・アルドブランディーニは1535年生まれ、パドヴァ、ペルージャ、ボローニャの大学で法律学をおさめ、1585年に枢機卿となり、その後、1592年に法王に推挙されたという人物だ。

現在、この館を所有するのはアンティーク商を営むアカデミックな一家である。彼等はこの歴史ある館内の一部を改装し、「ホテルとしての滞在は勿論、文化や歴史を理解し、世界遺産の町フィレンツェを訪れる観光客や祝賀会、披露宴、コンサート、選任シェフの教えるイタリア料理教室など、文化的なデイユースにもお使い頂きたい」と貸し出しを始めた。日本のゲスト対応にはフィレンツェ在住の日本人女性を窓口とし、予約やコーディネートを行っている。

Salone/玄関ドアを開け、もう一つの白いドアを開けるとこのサロン。
Photo: Palazzo Aldobrandini del Papa