取引先にとってかけがえのない人になる秘訣は!?

心のふきだし #30

仕事をしていると、仕事の内容に関わらず、さまざまな気遣いが大切だ。それもあなたしか出来ない、ささやかな気遣い、それがあるかないかで仕事の成果や人間関係が格段に変わってくるのだ。

以前私がいた広告会社の営業の仕事は、一見格好良く思われるかもしれない。けれども実際は取引先の「御用聞き」のような仕事。時にはマーケティング分析を用いたプレゼンテーション、華やかなファッションのパーティなどもあるが、日々の仕事は地味な作業の連続だった。

掲載誌をいち早く届けたり、撮影の立会いに行ってコーヒーを入れたり。取引先のイベントでは、受付やクロークを担当するのも私たちの仕事だった。お客様へのギフトを詰めたりもする。実際入社して働いてみたらイメージとのギャップに驚いて、辞めていく人も多い業界だ。

昔は雑誌の仕事がほとんどだったので、それさえやっていればなんとかなった。しかし今は、ウェブ広告もさまざまなスタイルのプロモーションも、やらなければならないことは多岐にわたる。取引先のPRの人の仕事もそれだけ多くなるので、素早く適切に対応していかなければいけなかった。

営業は1社だけ担当しているわけではないので、次から次へと片付けていかなくてはならない。取引先の担当者から「〜〜を用意しておいて」と言われたら即座に資料を用意し「この件について他社の状況を調べておいて」とリクエストがあれば、そのことに奔走する。頼まれたことをこなすだけで1日の大半が終わってしまいそうな量なのだ。

私は時々そんな部下に、「この資料にもうひとつ付け加えたらより親切なのでは?」と言ってみたことがある。

例えば「この3つのブランドの最近の目立ったウェブ広告について調べて」と依頼された場合「ブランドの⚫⚫がおもしろいことをやっていたからそれも追加して調べたら?」と言うと、「大丈夫です、それは相手から言われてないですから」という答えが返ってくるのだ。もちろん今調べているブランドだけでかなりの量なのだから、それ以上、相手から言われてもないことをやる必要はないのかもしれない。