想像を絶する名店!? 神奈川・本厚木の『マスマティクス』に足を運ぶべし

モード逍遥 #9

さまざまな展示会に通っていると、流行にジャストフィットした格好いい人に出会うことがある。しかし神宮一茂さん(49歳)の場合は少し違っていた。彼の着こなしはいつも時代の先をいっているために、出会ったときは、「不思議なスタイルだけれど妙に魅力的だな」と思っていると、1シーズン後にはそれがメジャー半歩手前になることが重なった。

神宮さんが、神奈川県の本厚木駅にある『マスマティクス』というショップを経営していることを知ったのは、サンカッケーの展示会のときだった。たまたま会場には神宮さんと筆者しかいなかったので、デザイナーの尾崎雄飛さんとの世代を超えた服好き話が盛り上がり、名刺交換をしたのである。

『マスマティクス』が凄い店であることは、筆者には見当がついていた。いくつかの展示会で出会ったときの、神宮さんの適確な試着法がそれを示していたし、何より彼の年齢、店の場所、オーナー兼バイヤーであることなどが、筆者の考える今時の良いショップの条件をクリアしていたからである。

店がある本厚木までは、東名高速を使えば都心から30から40分ほど。休日に人ごみで賑わう原宿や銀座で買い物をする煩わしさを考えると、サバーバンでのショッピングはリラックスできる。しかも東京より地代が安いから、ゆったりとした店舗空間で店主兼バイヤーが思うさま吟味した商品を見ることができるからである。

筆者は週末にトリップ気分で小田急線の新宿駅から、行きはロマンスカー特急、帰りは乗車時間はほとんど変わらないけれど料金が安い快速を利用したがどちらも快適だった。

『マスマティクス』の凄さは想像を絶するものである。