燗酒専門店まであるシンガポールの日本酒ブームは、まさに百花繚乱!?

佐渡からの日本酒通信 #12

温暖化の影響か、年々猛暑レベルがアップしている日本。先日は40度近い気温も記録し、もはや「熱い」と表現したくなる夏でございます。

こんなに暑い日本であるならば、いっそ暑い国がよかろうと、常夏の国シンガポールに飛びました。もちろんお仕事です。東京23区ほどの面積、人口500~600万人のこの国には、在留登録邦人が約3万7千人(資料:外務省「海外在留邦人数調査統計」)、登録以外を入れるとその2倍の邦人が住むと言われます。

日本酒市場も活況で、日本酒の輸出先としては2015年金額順にアメリカ、香港、韓国、中国、台湾についで第6位の5億円強(出典:財務省貿易統計)。そんなシンガポールには毎年足を運んでおりますが、今回の出張ではいつにも増して大きな進化を感じてまいりました。

8月某日、到着したチャンギ国際空港。日本の夏よりよほど過ごしやすいと言える夕方の街にまっすぐ繰り出すと、最近オープンしたという高級寿司、炉端焼き、昭和レトロ風な大衆酒場、餃子バー等々があちこちに。ここは銀座か新宿、あるいは麻布十番か?と見まごう多種多様な和食ワールドに、夜ごとローカルな人々が繰り出している様子です。

寿司はもちろんですが、お店の内容がどんどん専門化してきているのが印象的。お店のスタッフは実に勉強熱心で日本が大好き。そしてどのお店も日本産の食材と酒を提供していることが、何より自慢のウリなのでございます。

この現象には訪日観光客の増加も関係がありそうです。2015年の訪日外国人は2,000万人弱。シンガポールから日本への訪日客も約30万人。日本で和食文化に触れた人たちが、帰国後、本場日本の新鮮な食材や、より深い知識を求めて専門店化に拍車がかかっているように思います。