ギョウザ靴というよりはラビオリ!? 夏のローファーはモカシンに限る

さて、通称ギョウザ靴のさらなる製法や機能を知るために、イタリアシューズに詳しいシューズデザイナーの坪内浩さんに取材した。

「アッパーのギャザーはモカシン製法だから現れるのです。足裏にあたる部分を1枚革にしてアッパーまで立ち上げ、そこにヴァンプ(つま革)で蓋をして、U字型になった合わせの部分をつなぐから、どうしても縫い目にシワがよってしまう。

しかし本格モカシン製法の靴は、木型を入れてからヴァンプをかぶせ、逆釣りのかたちでベテランの職人が縫うために、キッドスキンやカンガルーといった薄い革でもシワが少なくなるのです。さらに高級モカシンの場合は、縫製部に熱した鏝をあてたり、底を火であぶって革を縮めたりしてギャザーを抑え、エレガントに仕上げます。

そういえば数年前にエンツォ・ボナフェが作ったモカシンがあるから見せてあげましょう」