ギョウザ靴というよりはラビオリ!? 夏のローファーはモカシンに限る

モード逍遥 #7

1980年代に筆者が仕事をしていた若者総合情報誌は、ファッション特集班と女の子&SEX特集班に交流があって、ふたつ班の良さを生かした名物企画が生まれることがたまにあった。その代表のひとつが『美人女子大生たちが斬る! 男の子のダサい着こなし』というものだった。

当時流行のボディコンスーツを身につけたお嬢様系女子大生を数人集めた座談会は、はっきり言えば色物記事。担当編集者もライターも、どうせお笑い企画だから、と軽い気持ちでまとめたものなのだが、その中身を読者の方々は意外に真剣に受け止めてしまう傾向があったのである。

そこで今回は、女子大生たちがヤリ玉に挙げたばかりに惜しくも流行線上から消えてしまったアイテムの代表として、ギョウザ靴を取り上げてみたい。

その理由は、Kolorの展示会で阿部潤一さんと立ち話をした内容にあった。なぜか話題が下町の靴屋などで売られているギョウザ靴のことになり、「アレの本物って製法的にも機能的にも凄いんですよ」と、ファッションデザイナーとして内外から高く評価されている阿部さんが太鼓判を押してくれたのである。コリャ、復活の目はあるか!