スコセッシ監督『カジノ』に流れるジョルジュ・ドルリューの「カミーラのテーマ」はゴダールから

オトコ映画論 #21

1995年のマーティン・スコセッシ監督作品『カジノ』(原題Casino)は1970年代のマフィアの支配下にあったラスベガスを描くマフィア映画だ。すごく暴力的で、1990年の『グッドフェローズ』とは姉妹のような作品。

「カジノ」 ブルーレイ&DVD発売中 ブルーレイ:1,886円(税抜)DVD:1,429円(税抜) 発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント ©1995 Universal Studios & Syalis Droits Audiovisuels. All Rights Reserved.
「カジノ」
ブルーレイ&DVD発売中
ブルーレイ:1,886円(税抜)DVD:1,429円(税抜)
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
©1995 Universal Studios & Syalis Droits Audiovisuels. All Rights Reserved.

どちらも原作・脚本はイタリア系移民の2世、ニコラス・ピレッジ(1933年生まれ)。意外なことに、ピレッジはロマンティックコメディの第一人者、脚本家・監督のノーラ・エフロン(1941年生まれ)の夫であった。

物語の主人公は、シカゴからラスベガスへやって来るプロのギャンブラー(賭博師)で、カジノ「タンジール」を仕切る、ロバート・デニーロ演じる“エース”ことサム・ロススティーン(実在のモデルは、カジノ「スターダスト」を仕切るフランク・“レフティ”・ローゼンタール)。

そしてカジノで彼と知り合うシャロン・ストーン演じる妻、ジンジャー・マッケンナ(実在のモデルは、ジェリー・マクギー)と、シカゴ時代からの“エース”の幼馴染で、手の付けようがない悪党であるが、彼の用心棒になるジョー・ペシ演じるニコラス・“ニッキー”・サントロ(実在のモデルは、トニー・スピロトロ)の3人。

すごく悲劇的な話で、エースこそ冒頭に描かれたように、乗っていた車キャデラックが爆破されて車もろとも飛び散り奇跡的に助かるが、ジンジャーは間男と浮気して肉体関係になり、最後は無残にもアルコール中毒とドラッグ中毒で死んでしまう。また、ニッキーもラスベガス郊外のとうもろこし畑で弟とともに撲殺され、生き埋めにされる。