レフン監督の『ドライヴ』で、夜のLAに「オー・マイ・ラヴ」が流れる

夜のロサンゼルスの景色に合っている音楽がいい。ひときわ異彩を放っているのが、アメリカの奴隷制度にスポットライトを当てるグァルティエロ・ヤコペッティ監督のイタリア製やらせドキュメンタリー映画『ヤコペッティの残酷大陸』(1971)のテーマ曲「オー・マイ・ラヴ(Oh My Love)」。

イタリアの作曲家リズ・オラトラーニ(1926年生まれ、2014年没)作曲の、女声ヴォーカルがロマンティックでとびきり美しい曲だ。このオラトラーニはモンド映画やイタリア製サスペンスやイタリア製マカロニウエスタンで200曲ぐらい作曲している。

歌っているのは、オラトラーニの奥様カティナ・ラニエリ(1951年生まれ)。同じくオラトラーニが音楽を担当した、ヤコペッティ監督の『世界残酷物語』(1962)の主題曲「モア(More)」も歌っている人だ。

闇社会の黒幕ニーノ(『ヘルボーイ』のロン・パールマン)を追い求め、レストランで不気味なラバーマスクを被ってスーっと登場。そしてニーノと車を追ってチェイスするまで、実に2分40秒ぐらいこの曲が流れっぱなしなのだ。映画は明らかに「静」から「動」へとシフトチェンジする。

音楽サイトSPINにこのサウンドトラックを使った理由を、レフン監督が述べている。撮影の1年前にeBayで約200ドル分サウンドトラック盤をまとめ買いしたそうで、そのなかでもとびきり美しかったという。

この「オー・マイ・ラヴ」は、クエンティン・タランティーノ監督の奴隷制度時代を描いた西部劇『ジャンゴ/繋がれざる者』でも使われている。

 

参考:

Drive(2011) Oh My Love – Riz Ortolani – Katyna Ranieri - YouTube