レフン監督の『ドライヴ』で、夜のLAに「オー・マイ・ラヴ」が流れる

オトコ映画論 #23

デンマークのニコラス・ウィンディング・レフン(1970年生まれ)監督の名前を一躍有名にした2011年のクライムアクション『ドライヴ』(原題Drive)は、ジェームズ・サリスのクライム小説をホセイン・アミニが脚色し、闇稼業に手を染めたライアン・ゴズリング(1980年生まれ)演じる孤独なカースタント・ドライバーが、愛する女性のために裏社会と戦うさまをクールかつスタイリッシュに描く、第64回カンヌ国際映画祭監督賞受賞したアメリカ映画。

『ドライヴ』
DVD 3,800円+税、Blu-ray 4,800円+税
(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.

ロサンゼルスの自動車修理工場で働く寡黙で孤独な「その男」(役名はなくて“名無し”である)は、天才的なドライビングテクニックを買われ、昼は映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手というふたつの顔を持っていた。銃は持たず、何が起こっても5分間だけ待つというのが彼のポリシー。

ある晩、同じアパートメントに暮らす人妻アイリーン(キャリー・マリガン)と偶然エレベーターで乗り合わせ、ひと目で恋に落ちる。不器用ながらも次第に距離を縮めていく2人。彼女の夫スタンダード(オスカー・アイザック)は服役中、今は幼い息子と2人暮らしだった。