日本酒にも「テロワール」がある!?

佐渡からの日本酒通信 #11

ワイン用語で「テロワール」という言葉がございます。専門的には難解で解釈も広いのですが、あえて言うなら「土壌」「気候風土」とでも言うのが近いニュアンスかと思います。

同じ葡萄を同じ生産者が育てても、栽培する土地の気温や土質、お天気などの影響によって味わいは左右され、決して同じものは出来ません。当然、それらの葡萄から造られるワインの味わいも変わってくる。テロワールを語る、というのは、まさしくワインを語る上で欠かせないものなのだと思います。

転じて日本酒の世界でも、最近「テロワール」という言葉を見かけることが増えました。そういう私もこの言葉を用いるひとりです。ワインは葡萄から、日本酒は酒米から造られる同じ醸造酒。しかし日本酒の製造過程はより複雑で、「水」の成分がかなり多いことから、ワインにおける葡萄ほどには原料の酒米の特徴が明確に出るわけではありません。

よって単純に比較することは出来ませんが、米も水も大地と風土が育むと考えれば、生産地の「テロワール」が影響するのはまさしく共通する点でありましょう。

そんな私が最近感じていることがございます。「テロワール」って、もっと他の意味を含んでいるのではないだろうか。