sacaiとmatohuの招待状に、デザイナーのウィットとセンスを見た!?

砂漠のような東京でも…
週刊ファッション日記 #21

かなり暑くなってきた。冷房の効いたオフィスにいる時間も徐々に長くなってきた。インターンの男の子がドサッと机の上に雑誌やら郵便物を置いていく。いつもは、ゴミ箱に直行する展示会の案内状やらパーティへの招待状である。

招待状や案内状は「インヴィ」とか「インヴィテ」とか言われているが、最近は受付がうるさくなって「招待状はございますか?」と聞いてくる。

「忘れました」「名刺などはお持ちでしょうか?」「先ほどのパーティで使いきってしまいました」。

大抵はここで入場させてくれるが、大使館などでは「運転免許証など御身分を確認できるものはお持ちでしょうか?」と来る。「TSUTAYAの会員証しかありませんが?」。

この会員証の名前を出席者予定リスト(ちゃんと出席予定であることを事前にメールなりFAXした者のみがリストアップされている)で探すのであるが、そんな面倒なことを私がするわけはないからいくら探しても私の名前はない。そのうちに受付嬢はあきらめて入場を許可してくれるという寸法である。

こういう場面で追い返されたことは今まで2度しかない。「残念ですが、非常に混み合っておりまして入場が難しいようです」。「今回のパーティは非常にチェックが厳重でございまして、お客様の入場は難しいようです」。そこで「君、責任者を呼んで下さい」とか、恐いオニイさん風に「私を誰だと思ってるんだ」とやってしまっては、業界内で長年培ってきた評判が台無しになってしまう。大人しく帰路に着いて、その辺の安酒場で安酒を煽るのがいいだろう。

それだけ重要度を増しているインヴィだが、冷房の効いたオフィスで丁寧に開封して、じっくり見てみると、いろいろな発見がある。ファッション業はやはりセンスが決め手である。センスのないインヴィを見せられては、その展示会やパーティに行く気になれないのだ。その中で最近面白かった2通のインヴィを紹介したい。