B式都市論 #3

前回散策した大手町ゾーンにも「ちよくる」という名のエリア別コミュニティサイクルがサービスされていたが、今回は横浜で「ベイバイク」に乗ってみた。
以前、横浜のエリアでは「ハマチャリ」という、レンタサイクルの半公共サービスがあった。駅前に放置されていた自転車を再利用して、まだ十分に使える自転車を機能させていた。例えば3台分の自転車部を組み合わせて、まともな一台に仕立てるという方法で。
持ち主の消えた自転車がレンタサイクルとして、リサイクルサイクルとしての第二の人生を送っていた。お値段も格安で確か数時間借りても100円の金額だった記憶が。 観光客の多いエリア内、いくつかある自転車ポートで乗り降り自由なのも仕組みとしてあった。
確かに、それに近いリサイクルサイクルの半公共サービスは、知ってるだけでも新潟や岐阜の市内で100円で体験済みだし、駅前放置問題も同時に解消するなら、悪くない戦略だ。整備してくれたり、貸し出し業務などはリタイア後の男性市民が担当していたり、元気な高齢者のボランティア活動の場としても、 機能している地区もまだ各地にあるようだ。
「ちよくる」も「ベイバイク」もサービスは連動していて、貸し出し時にケータイ電話やスマホを活用するシステム設計で、ドコモの一部門がその運営主体になっている。ケータイやスマホを持たない人でも借りられる仕組みにはなっているが、管理側が無人の自転車ポートでも、申し込み、貸し出し、返却が手元のスマホで完結する、便利で楽な方法はとてもスムーズ。
放置自転車ではない最新のバッテリ駆動の電動機付きだから、駅前に放置されていたリサイクル自転車とは全然乗り心地も違う。お値段がその分割高で、30分150円の時間に応じたレンタルか、登録して一ヶ月料金か。登録不要の現金利用なら1日1,500円、という選択肢もある。
鎌倉や京都などのレンタサイクルと同じようにベイバイクも、もっと観光客に使われていい、便利な足になると思う。横浜駅から水上バスで山下公園に行くルートもオススメだけど、港の見える丘公園〜山手の丘までスイスイと坂道が楽なので自転車いいですよ。

馬車道の 歴史的建造物の前に置くと絵になる。
100円で乗れる周回バス「赤い靴号」も便利だけど。
途中好きな場所でゆっくりできるのも自転車ならでは。ただし、乗っていない時も乗車時間はカウントされる。
あちこちに設置してあるバイクステーションで下車手続きすれば。それ以降の料金は発生しない。