ファッション業界の「今、そこにある危機」からの脱出法はあるのか!?

ひとつはベネトンというイタリア企業である。1980年代に急成長したカジュアルブランドだが、ファストファッションが跳梁跋扈するようになって急激に勢いを失い、今では『ベネトン』といっても知っているのは年配者だけという感じではないのだろうか。

もちろんファッションビジネスは続けているのだが、主力は農業、不動産、金融などへの幅広い投資事業でコングロマリット化している。著名投資先ではアリタリア航空や高速道路サービスエリア内のレストラン「アウトグリル」などがある。

もうひとつは、Lブランズというアメリカのファッション企業だ。かつては、リミテッド社として「ザ・リミテッド」や「エクスプレス」といったファッション専門店チェーンを展開していたが、やはりファストファッションに押されたのが原因と思われるが、早々とファッションには見切りをつけて、今はセクシーインナーウエアの『ヴィクトリアズ シークレット』とボディケア・ブランド『バス&ボディワークス』の2大ブランドに特化して成功している。

A girl deserves options. #VSSemiAnnualSale #JustCantGetEnough

Victoria’s Secretさん(@victoriassecret)が投稿した写真 –

両社ともルチアーノ・ベネトンとレスリー・ウエクスナ―というカリスマ経営者(いずれも創業者)がいたからできたのかもしれないが、見事な転身である。

日本のファッション&アパレルではこうした転身の例はまだないが、そろそろそうした例が現れても不思議ではない。それぐらいファッション&アパレル市場の縮小のピッチは急なのである。