平均点80点の大手町の新しい町並み。「愉快な個性」があってしかるべきなんじゃ!?

将門の首塚。そこだけ冷んやりと別の空気が流れているのか、工事現場に囲われても、緑陰の特別な場所は将来も継続に。

まてよ、とキミは信号を右に折れて進む。確かあの博覧強記の作家による「帝都物語」で広く知られるようになったあの場所はどうなっているのか。工事中の一角だけぽっこりと樹木が青々と見える。

あの首が飛んできたという伝説の「首塚」の場所。工事中の仮囲い壁がそこだけぐるりと迂回している。近隣のオフィスを勤め上げたリタイアの人かボランティアか、管理人には見えない風貌だけども丁寧に場所を清め清掃する作業の人。首が戻る場所、という伝説からサラリーマンの聖地と呼ぶ人もいるそうな。

確かに、やってきては手を合わせ、そそくさと立ち去る男性が一人、またひとり。人目を気にしないで済む日曜を選んだのか。以前、カルガモ親子のエピソードで知られた人工池もその総合商社の本社ビルごと消えていて、ここにも新しい建物が準備されていることに気づく。

この街区には音楽ホールも出来るらしい。キミは勝手に妄想する。ニュースバリューを高めるならオペラハウス規模の大ホールか、バレエシアターか、あるいは趣向を変えて、日本独自の人気を誇るシンフォニックな吹奏楽専門ホールか。

周辺エリアでウィークデイに働くビジネスエリートとカルチャーOLが、週末はここ、お堀端の大階段からドレスアップしてホワイエに集いあう。音楽はマニア過ぎずにわかりやすいロマン派中心の愛の音楽で、大手町/丸の内の男女が出逢う機会も増えるし、男女交流ハーモニーが周囲の高級飲食フロアやホテルを活用させるだろう。

ビジネス街の閑散とした週末だったのが、着飾った人々で賑わう珍しい風景が大手町のウィークエンドを現れ彩るようになれたら。古くからのクラシック愛好家の皆様は上野の文化会館、あるいは渋谷の文化村や初台ににお任せ。新規参入の音楽愛好入門男女たちがドレスアップしたアクセス/アプローチが、ノイジーな駅前やアクセス途中の猥雑なストリートから多層道路の排気と騒音では、着飾る価値が半減しますでしょ、という観点で。

そういう意味でこの大手町から有楽町一帯はゴールデンウィーク時期のラフォルジュルネもあることだし、さらなる音楽&エンタメ芸術ゾーン再構築への可能性が膨らんできて……。

●将門の首塚 千代田区観光協会:www.kanko-chyoda.jp/tabid/362/Default.aspx

●大手町OH-1計画 三井不動産:www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2016/0608_01/
計画での音楽ホールは他の施設と同様な多目的ホールとなっています。