アートと建築の2大巨匠を巡るみちのく旅、おさえておきたい見所~秋田県立美術館&角館 侘桜 Vol.2

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藤田嗣治と安藤忠雄、アートと建築において世界で認められた2大巨匠の作品を巡る旅。抑えるべき見どころを紹介しよう。

 

1、目玉作品《秋田の行事》はじめ、藤田作品をじっくり鑑賞する

1937年に制作。藤田は「秋田の全貌」「歴史的秋田の意味」を描こうと決め、半年をかけて何度も秋田を訪れたという。秋田の四季折々の生活や文化、夏の竿燈祭り、太平山三吉神社の梵天祭り、日吉八幡神社山王祭などの祭事なども織り交ぜつつ、生き生きと描かれた作品はそのスケールとともにまさに圧巻。秋田民謡を聴きながら15日間で描き上げたというエピソードも有名だ。

ほかにも藤田の4番目の妻をモデルとした《眠れる女》や《五人女》など、藤田の特徴でもある乳白色を見て取ることができる作品も並ぶ。

 

2、安藤建築の妙味を体感する

三角形に吹き抜けたエントランスをくぐるとまず目に入るのが、壁の支えや柱のない螺旋階段に目を奪われる。そのスケール感、開放感はこの美術館を特徴づけるのにふさわしい場所だ。

エントランス

さらに、《秋田の行事》を中心とした展示空間、水庭越しに隣接した千秋公園を眺めることができるラウンジ空間で構成されており、作品を鑑賞するにも、その空間を堪能するにもいずれにしてもじっくりと時間を気にせず過ごすことができる。

カフェラウンジ(水庭側)

コンクリート打ちっぱなしの壁の空間を、自然光とLEDが照らし、その光と影のコントラストが時の流れにつれて変化していくのをじっくり見るのもいいだろう。