富士山麓のアートスポットと隈研吾のガラス城、見所はココ~クレマチスの丘&ATAMI海峯楼 Vol.2

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緑豊かなクレマチスの丘と4組限定のガラスと水の宿、ATAMI海峯楼。それぞれの魅力に迫ってみた。

 

1、絶景の庭園と四季折々の花

クレマチスの丘の魅力は、なんといってもこの広大な庭。ベストシーズンとしてはクレマチスの花が最盛期を迎える5月下旬から6月で、この時期は最も多くの品種が花を咲かせる時期なのでガーデン散策もおすすめ。

遠くに臨む山々、芝生の丘の中に配置された彫刻を眺めると、清々しい気分になる。

 

2、屋外作品を手でふれて楽しむ

100点にも及ぶジュリアーノ・ヴァンジの作品の中でも、特に強いインパクトを残す作品の一つとしては1970年に制作された《壁をよじ登る男》(1970年、ブロンズ、アルミニウム、ポリクローム)が挙げられる。

「人物が登っている壁は、私たち誰もが乗り越えなくてはならない障害を意味します。しかし壁を登ることに成功した人物の表情は、蒼白無心です。希望を持って乗り越えた先にある景色は、理想通りとは限りません。」(美術館広報)

ヴァンジの作品はこのように、人間の内面のあり方について、問いかけてくれるものばかり。

ジュリアーノ・ヴァンジ 《壁をよじ登る男》 1970年 ブロンズ、アルミニウム、ポリクローム
ジュリアーノ・ヴァンジ 《壁をよじ登る男》 1970年 ブロンズ、アルミニウム、ポリクローム

ヴァンジの意向により、屋外の作品については実際に触れて楽しむこともでき、多様な素材を使用した作品の素晴らしさを、肌で感じることができる。

 

3、IZU PHOTO MUSEUMの坪庭

美術館に併設する2つの坪庭も現代美術作家の杉本博司による設計。坪庭は、小田原の根府川石や杉皮、杉苔など自然素材の特徴を活かしながら、周囲の自然環境と溶け込むような意匠が特徴的だ。庭の風景をつくり出す中心はいずれも根府川石で、杉苔を配した地面に、それぞれ石の特長を活かし、前庭・中庭で異なる趣をもっている。

中庭は「古墳」をテーマにしたデザインが特徴。歴史的な石積みの古墳を援用しながらも杉本独自のデザインを取り入れた設計となっている。

©Hiroshi Sugimoto/IZU PHOTO MUSEUM
©Hiroshi Sugimoto/IZU PHOTO MUSEUM

坪庭は小さいながら、季節や天候に応じて苔や石の状態が変わり、それぞれに味わいのある風情を楽しめる。

©Hiroshi Sugimoto/IZU PHOTO MUSEUM 
©Hiroshi Sugimoto/IZU PHOTO MUSEUM

 

4、美味しいレストランとミュージアムショップ

そして美術館を出た後はミュージアムショップNOHARA BOOKSでの買い物も楽しい。クレマチスの丘の出版社NOHARA BOOKSの書籍のほか、多様なオリジナルグッズもラインナップされている。

NOHARA BOOKS
NOHARA BOOKS

さらにリストランテ プリマヴェーラ、チャオチャオ、日本料理 tessen、TREEHOUSEと4つのレストラン・カフェがあり、食事やスイーツのレベルの高さでも知られている。

チャオチャオ
チャオチャオ
プリマヴェーラ
リストランテ プリマヴェーラ