部下をほめている?「もっとほめられたい」が最大のモチベーションになる

心のふきだし #20

今はほめながら育てる世の中で、むやみに怒ったり叱ったりしてはいけないという空気が漂っている。小さいころから親からも怒られたことがない世代。怒ると反発を感じるだけ、最悪の場合には会社を辞めてしまうかもしれないのだ。

私は今愛犬と暮らしているけれど、実は犬の教育も同じ。しつけの先生には「怒らないでくださいね。いいことがあったらまずほめる。ほめられて覚えていくものですからね」と言われる。

全くやっかいな世の中だ、と思いつつ、これは現在に限ったことなのだろうか? 果たして私の世代は叱られて育ったのか? そんな風に、振り返ってしまう。

広告会社に入って初めての上司は、たまたま高校の先輩(一回り上の先輩)だったこともあり、とても親切に対応してくれた。私は広告代理店の仕事の内容もわからず、ただ関西から東京に来たときに「東京っぽい会社」ということで広告代理店を選んだのだった。

そんなミーハーな私にその上司は懇切丁寧に指導してくれた。そして怒ることはせず、何かというとほめてくれた。それで気分がよかったのも確かだけれど、「もっとほめられたい」とやる気になったのも確かだ。

その後、転職してからの上司は放任主義の人だったけれどやはり何かあればほめてくれた。その時もやはり「もっとほめられたい」と思ったような気がする。

その代わり、担当する取引先やメディアの人たちは驚くほど恐い人がいて、びくびくすることも多かった。

そう考えると今がこういう時代だからほめなければいけない、ということではなさそうだ。いつの時代も同じ。ほめられて嫌な気持ちになる人はいないのだ。

会社にいたころを振り返ってみると、私はどういう上司だったのだろう? 果たして部下をほめていたのだろうか?