これは気になる、「黒と白」のシャンパーニュ!? メゾン・マムの新醸造

ワイン縦横無尽 #13

「コルドン・ルージュ」で知られるランスのメゾン・マムから新アイテムが登場した。そのお披露目会のドレスコードは「ブラック&ホワイト」。いつも派手な装いを求めるシャンパーニュメゾンにしては珍しいと思いながら馳せ参じれば、なるほど、その新アイテムがまさに「ブラック&ホワイト」であった。

お披露目会場は神楽坂のビストロ「ルグドゥノム・ブション・リヨネ」。メゾンからはシェフ・ド・カーヴのディディエ・マリオッティが来日し、新アイテムの解説にあたった。

マムでは歴史的に販売目的ではなく、親しい友人へのプレゼント用に醸造していたシャンパーニュがあり、その代表例がこれまで看板アイテムのひとつとして親しまれてきたブラン・ド・ブランのマム・ド・クラマン。

新アイテムもまたこれと同じフィロソフィーに立つ。シリーズ名の「RSRV」は「Réservé」の略称で、特別な方へのお取り置き……という意味。もっともこの「RSRV」は、マムの醸造チームがブレンド前の原酒を試飲する際、とくに優れたワインに与える社内コードなのだとか。

「RSRV」にはふたつのバージョンがあり、そのひとつがホワイトバージョンの「RSRV “ブラン・ド・ブラン2012”」。

ブラン・ド・ブランってナンジャラホイ?とおっしゃる方のために説明すると、白ブドウのみから造られた白ワインのこと。なんだそんなの当たり前じゃんと思うべからず。後述するようにシャンパーニュ地方では黒ブドウからも白ワインが造られる。

ついでにいうと、シャンパーニュ地方のブドウ畑はその7割が黒ブドウなので、白ブドウのみから造られたシャンパーニュというのは、かなり贅沢な存在なのだ。

このブラン・ド・ブランはクラマン村のシャルドネのみ使用し、ガス圧も4.5気圧に抑えたデリケートなシャンパーニュ……というと、従来のマム・ド・クラマンとは何が違うの?という疑問が。大きな違いはミレジメ(ヴィンテージ表記)になったことである。