トゥールビヨンを「買える」機構にしてしまったタグ・ホイヤーの新作カレラ、167万5千円の価格破壊!?

オープンワークによって豊かな奥行き感とアバンギャルドな印象をまとうダイヤルに備わるトゥールビヨンは、エスケープメントを納めるキャリッジをチタンとカーボンとで軽量に設え、効率の良い駆動を実現している。つまり価格破壊をしていても、その設計は最先端であり、また伝統的なトゥールビヨン機構の構造をなぞらえている。

このモデルの登場によって、トゥールビヨンはなかなか手が届かない憧れの存在ではなく、少し頑張れば手に入れられる現実的なメカニズムとなった。ゆえにバーゼルの会場で物議をかもしたのだ。

大歓迎する声が多く上がる一方、憧れは憧れのままでいて欲しかったとの声も少なからずあった。いずれにせよ、このモデルが、今年の新作の中の超話題作の1本であることは間違いない。

さらにもっと現実的で魅力ある新作も、タグ・ホイヤーは用意していた。写真右にあるクッション型のケースを特徴とする『モンツァ』の誕生40周年記念モデルだ。

オリジナルは1976年、当時のF1界のトップレーサーだったニキ・ラウダのために製作されたクロノグラフで、モータースポーツと関わってきたメゾンの歴史を象徴する。ご存知のようにクロノグラフとは、プッシュボタンを操り経過時間を測定できるストップウォッチ機構である。

さらにダイヤルなどに特殊なスケール(メーター)を記載すれば、経過時間の測定による様々な換算計測が可能となる。この『モンツァ クロノグラフ』は、オリジナルが備えていたのと同じパルスメーターとタキメーターとをダイヤルに装備する。

ダイヤル外周右上に赤いラインで際立たせたのがパルス、つまり脈拍計測用のメーター。脈拍を数えはじめた時にクロノグラフをスタートさせ、15回の脈拍をカウントした時にストップさせれば、針が1分間の脈拍数を示してくれる仕組みだ。

その先に続くのが、タキメーター。車などの運転時、ある地点でクロノグラフをスタートさせ、1キロメートル移動したところでストップさせれば、針がその間の平均速度を示すモータースポーツ用クロノグラフで多用されるスケールである。

これら2つのメーターもフォルムも、40年前のオリジナルを規範としながら、ケースをチタンカーバイトによるブラックで仕立て、現代のタグ・ホイヤーらしいアバンギャルドな外観が与えられた。

スタイリッシュなデザイン性が、精緻な機械式のメカニズムをさらに魅力的にする。

 

■商品情報:

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー 02T 

/自動巻き。チタンケース。径45mm。予価167万5000円。9月発売予定。

モンツァ クロノグラフ

/限定モデル。自動巻き。チタンケース。径42mm。予価55万円。7月発売予定。