京都通への道は近からず。名バーテンダーが伝授する古都の魅力を知るための5か条~尾崎浩司(Bar Radio)Vol.1

東京のバーの歴史を変えたと言っても過言ではない名店、バーラジオ。

そちらのオーナーである尾崎浩司さんは、3年前から自宅を京都に構え、今では東京で10日ほどバーに立ち、残りの日々を京都で過ごしている。上賀茂神社からさらに奥まった立地にあるという自宅は、広い庭とさらに国有林に囲まれ、四季折々の美しい景色の移り変わりを楽しむことができるとか。

京都に住むことになった理由は、「東京に50年以上住んで、今度家を建てるならば庭が欲しかったんです。100坪の敷地に70坪くらいの庭がある家がよかったのですが、それは東京じゃ無理なんです。そうしたら、ちょうど知り合いに今の土地を紹介してもらったことで、京都に住むことを決めました」と尾崎さん。

茶人としても知られる尾崎さんは、ここ数年陶芸家を目指して勉強中で、自宅でも陶芸の制作をし、残りの時間はのんびり読書をしたりして過ごしているという。

1944年生まれの尾崎さんは、若いときから京都に興味があり、茶道などを通じて京都という街にも精通していった。そんな尾崎さんの京都への観察眼は鋭く深い。

「京都という街との付き合いは恋愛とそっくりです。京都を知るなら、相手から好かれなきゃいけない。京都の人は相手を値踏みし、それによって処し方を変えるけど、好きになったり、尊敬したらとことん尽くしてくれます。その駆け引きができるようにならないといけません」

尾崎さんに、京都を知るための秘策を尋ねると……。

「京都を簡単に知ろうなんて、虫のいい話なんですよ(笑)。本当に知りたかったら、自分で通って、自分で調査しなさいと言いたい。でもそれじゃああんまり冷たいから、今回は特別に京都通になるための近道をお伝えしましょう」

何事も難しい方がやりがいを感じるという尾崎さんは、だから京都が好きなのだという。そんな尾崎さんから伝授していただいた、京都をもっと知るための5か条をご紹介しよう。