現代美術作家が散策する、ゆったりほっこりな京都巡り~ミヤケマイ(現代美術家)Vol.2

4、峰定寺

「遠方ですが、峰定寺が手つかずな美しさで素晴らしい……。気まぐれで天候によってすぐ閉門するのが玉にキズですが」とミヤケさん。

数ある寺院のなかでもこちらが特に好きだという。京都市左京区花背の大悲山の深い森林の中にあり、春はシャクナゲ、秋は紅葉など季節ごとに変わりゆく雄大な自然の美しさを目の当たりにする事ができる。1154年に創建され、1350年頃に建設された本堂や仁王門が今もそのままの状態で現存しているという、古くからの京都の面影を感じられる場所だ。

修験道の修錬道場として使われており、今もそうしたストイックな雰囲気を残す。断崖に張り出した本堂は日本最古の舞台づくり建築で、そちらも見所のひとつ。京都市内から車で1時間半ほどの場所にあり、ミヤケさんも指摘しているように、雨天と冬期は入山不可なので要注意。

峰定寺
左京区花背原地町772
Tel.075-746-0036

 

5、緙室 Sen

バッグデザイナーとして活躍する千原啓子さんが昨年末オープンしたレザーギャラリー。ミヤケさん曰く「ご本人同様大人素敵なお店、ものにうるさい先輩方にお土産を探すのにいいところです。同じフロアーにイムラアートギャラリーと鐵齋堂のお嬢さんのお店、昂 KYOTOもあり、コンパクトに色々見られます。自分と人のために何か買いに行く時」。

バッグから祝儀袋などの小物まで、レザーで作られたセンスのいいアイテムが揃う。和のテイストのなかにモダンな要素をあわせもつアイテムは、着物にも洋服にも好相性。祇園にあり、立寄りやすい場所なのもうれしい。

緙室 Sen
京都市東山区祇園町南側581

 

6、うえと salon&bar

昼下がりから美味しいお酒とつまみを楽しめる店として知る人ぞ知る存在。

「午後2時から飲める店。お酒が飲めない人にもいい感じの飲み物があり、つまみも美味しい」と、ミヤケさんもこちらでゆっくりと午後を過ごすが好きだとか。

フランスのものを中心にワインをグラスで楽しめるほか、季節のフレッシュフルーツを使ったカクテルやコーヒーなどもあり、ノンアルコールのカクテルもリクエストできるので、お酒に弱い人でもOKだ。

店主、上田太一郎さんがずっと集めてつづけてきたとというアンティークグラスは、京都でも屈指と言われる豊富さで、1900年前後のバカラやラリックなど、希少なものもある。

2階のスペースでは、店主の奥様であり木工作家として活躍する戸田直美さんのワークショップを開催したり、予約制で個室として利用されたりしているそうだ。

うえと salon & bar
京都府京都市東山区今小路町91-1
Tel.075-751-5117

Text:Miki Ozawa