20年前の日本でのAudiの姿から、今の隆盛は想像もできなかった

近頃Audiが気になりませんか!? #1

アウディは、今でこそプレミアムブランドを標榜しているが、20年以上前はどうだったろうか?

当時輸入元でもある株式会社ヤナセで販売されていたアウディは「メルセデス・ベンツオーナーの奥さんやお嬢さん用の車(もちろんそれ以外のオーナーも多くいるが)」といった、プレミアムというよりどちらかと言えばメルセデスやBMWより格下のイメージは拭えなかった。

当時のアウディはフォルクスワーゲンと車体を共有する、量産車メーカーのひとつだったのだ。しかしいつの間にか、格下イメージはなくなり、どの自動車専門誌を見てもメルセデス・ベンツやBMWとともにプレミアムブランドの一角として取り上げられている。

プレミアムブランドを目指すためにまず取り組んだのは、フラッグシップモデルの開発だった。そこで登場したのが初代A8。大きな特徴としては、アウディの代名詞とも言える4WDシステム「quattro」や「アルミニウム製ボディ」を採用していること。持てる技術を注ぎ込んで作られた最上級セダンの誕生だ。

さらにアウディはデザイン面での変革にも着手する。モーターショーで発表されたコンセプトモデルとほぼおなじ姿で発売されたアウディ TTは、個性的で魅力的なブランドイメージを構築するのに貢献した。アウディ A8とアウディ TTの誕生は、技術的な側面とデザイン的な側面を中心に、メルセデスやBMWとは違ったプレミアムブランドを構築しようとするアウディの決意表明だったのだろう。