女性だって楽しみたい!森の中の野天湯めぐり!?

木立を渡る北の大地の風は、緑と土の匂い。てくてく歩いていくうちに、都会の雑多なものがひとつひとつ、すーっと森の中へと消えていきます。わたしたち旅人にとっては大自然の中の道だけど、宿の敷地で管理されているから、安心。

こちらは「どんぐりの湯」渓流の水音が大迫力で“野天湯”気分を満喫できます。こちらも源泉100%ですが、トチニの湯とは別の自噴源泉川向1号と3号の混合。泉質は同じですが、より重曹の特徴が感じられ、つるつるすべすべの湯。

森の成分が地層に堆積した“モール”という植物成分も溶け込んでいて、温泉から、なんともいえない木材のいい香りがします。対岸に人がくることもないし、この湯舟まで降りてくる道の入り口に扉があって鍵をかけられるから、大自然を心置きなく独り占め。

「あああああ。これ、やってみたかったのよね~。」というわけです。

個室に仕切られた食事処でいただくお料理は季節によって変わりますが、名物のひとつは「鶏のすき焼き」。近所の松永農場の健康なニワトリが生んだ「レモン色の黄身」が特徴の玉子をつけていただきます。

朝食のお愉しみは「みみのり」の味噌汁。地元の海で3月初旬だけに収穫できる「銀杏草」という海藻を、その時期に、宿のみなさんが自分たちで採取したものを貯蔵して1年間使います。まだ、手がしびれるほど寒い海岸で干潮の時間を狙って採取。

ひとつひとつ丁寧に仕上げていただく北海道ならではのごちそう。ねばねばとしてつるんとした食感、こりこりとした歯ごたえ、しみじみとオイシイ海の香りの味噌汁とほっけ、烏賊の塩辛、生みたての玉子かけごはん。さて、もうひと風呂入ってから出発しましょうか。

北海道新幹線が函館北斗駅まで開通し、北海道への旅を計画している方もいらっしゃることでしょう。銀婚湯は函館からJR函館本線で大沼や駒ケ岳、海の景色などを楽しみながらローカル線の旅。事前にお願いすれば宿泊客は落部駅まで迎えに来てくれます。

 

Information:

道南の仙境 温泉旅館 銀婚湯
http://www.ginkonyu.com/

Photos:HIROKO ISHII