なぜスコセッシ監督はローリング・ストーンズの「ギミー・シェルター」を多用するのか

オトコ映画論 #13

2006年の犯罪映画『ディパーテッド』(原題 The Depated)は、香港映画『インファナル・アフェア』(2002)のリメイクである。

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リドリー・スコット監督作品『キングダム・オブ・ヘブン』(2005)の脚本を手がけた、マサチューセッツ州ボストンに在住の脚本家ウィリアム・モナハンが脚色、「無冠の名監督」といわれていたマーティン・スコセッシ監督は、これでアカデミー監督賞を受賞した。外国語映画のリメイク作品として、史上初のアカデミー作品賞も受賞した。

原題の「The Derarted」とは「分たれたもの」、転じて「身体から離れた死者の魂」を意味する。実はスコセッシ監督がオスカーを受賞した直後に、来日した彼をインタビュ―しているのだが、彼は開口一番、「こんなリメイク作品で、オスカーを獲りたくはなかった」とその複雑な胸中を吐露してくれている。