1万5,000ガウスの磁場でも精度を保つ「マスター クロノメーター認定」オメガの2機種

なにしろ機械式狂いなもので #13

スイスには、いくつか時計の公的検査制度がある。最も歴史があるのは、このコラムの第8回で触れたジュネーブ・シール。

また時計ファンには、COSCは広く知られた存在だ。これは、スイスクロノメーター検定協会(Controle Officiel Suisse des Chronometres)によるムーブメントの精度検定。検査は15昼夜に渡って行われ、ダイヤル上、ダイヤル下、3時上など5つの姿勢差と、3つの温度差のすべての環境下で日差-4秒~+6秒以内に誤差が収まっているかが検査される。

つまりCOSC取得のムーブメントとは、高精度であることが公的に認められていることを意味する。

《オメガ》は、ほぼすべての機械式ムーブメントで、このCOSCを取得している。1969年、NASAのアポロ11号計画で月面に降り立ったムーンウォッチ「スピードマスター」をはじめ、多くの名作を世に送り出して来た。

そのオメガ主導の下、昨年、METAS(スイス連邦計量認定局:Swiss Federal Institute of Metrology)による新たな時計の公的検査制度が生まれた。COSC取得を前提条件とし、さらに8つの厳しい検査を課す「マスター クロノメーター」である。