時計界のトレンドセッター、ウブロの新作はなんと「オールクリア」!?

なにしろ機械式狂いなもので #12

時計界の新年の訪れを告げるのが、ジュネーブで開催されるSIHHであるのなら、春の到来を告げるのはバーゼル・ワールドである。

その名の通り、スイス第3の都市バーゼルで開催される世界最大の国際時計・宝飾見本市。SIHHが招待客しか入ることができないサロンであるのに対し、バーゼル・ワールドは入場券さえ買えば誰でも入場可能な一大イベントである。出展ブランドも時計と宝飾合わせて実に1,500にも及び、時計界の動向が見て取れる。

そんなバーゼル・ワールドで近年、多くの注目を集めているが《ウブロ》だ。創業は1980年とスイス時計界では若きブランド。舩窓をモチーフとするビス留めしたベゼルや、いち早く取り入れたラバーストラップなど特徴的な外観を持ってはいたが、2004年まではそれほど耳目を集める存在ではなかった。

それを一変させたのは、2004年にCEOに就任した現会長のジャン-クロード・ビバーだ。オメガのプロダクトマネージャーを務め、またブランパンの復興を成し遂げた時計界の大物。彼はウブロを率いると「The Art of Fusion(異なる素材とアイデアの融合)」というテーマを掲げた。これを体現したのが、2005年に発表された『ビッグ・バン』コレクションである。