西麻布『ビストロ・ド・ラ・シテ』で、一度は本物のビストロを体験して欲しい!?

レストラン熱中派 #12

連載第1回でも少し触れたが、私が自分でお金を払って初めて行ったフレンチレストランがこの『ビストロ・ド・ラ・シテ』。アルバイト先の情報誌の編集部では、たくさんの店の記事や写真を見たが、ここほど魅惑的な店はなかった。

クラシックなアール・デコのインテリアにフランスの絵画やポスターが飾られた店内、テーブルの上のカトラリーやグラスのゴージャスなこと。何もかもがパリそのものに思えた(まだ行ったこともなかったが)。

そして、初めて店に訪れてさらに驚いた。照明はほの暗く、隣のテーブルとの間隔も狭い。

店内はまるでアンティークショップか美術館か。ここだけ時が止まっているかのよう。

その濃密な空気に圧倒されながら、生カキを食べ、ウニのムースを味わい、舌平目のムニエルを平らげて……。ワゴンデザートから、思いっ切りデザートを頂いた。すべてに大満足だったが、そのお値段も飛び上がるほど!

オーナーの関根さんは「うちはビストロといっても、値段は高級レストラン並み、とよく言われました」と笑うけれど。それでもファンが途絶えないのは、やはり料理、ワイン、雰囲気の3拍子が揃っているからだろう。