「有給があるから休む」でいいの?自分の信用を勝ち得る休みの取り方とは

心のふきだし #13

「それなら、カレンダーに書いてくださいよ! 休んだらいけないのはいつなんですか? いつなら休んでいいんですか!」

30代の中堅男性社員に私は詰め寄られた。

それは、ある年の暮れの押し迫った夜のことだった。私が休暇の取り方についてある社員を注意したら、彼はいきなり大声で言い放った。

残業後、たまたま同じ時間にオフィスを出たので、その社員をごはんに誘ったのは、クリスマス明けの最後の週の夜だった。彼はその前の週、クリスマスをはさんで1週間、会社を休んでいた。彼女と海外旅行に行っていたのだと言う。

広告代理店の営業にとってクリスマス時期は1年で最も忙しい時期だ。外資系のクライアントが多いので皆クリスマスを過ぎたら一斉に休みに入る。私たちはそれまでに年末進行、来期のプレゼンテーション、クライアントとの忘年会ともろもろ一気にやらなければいけない。だからその時期はどれだけ時間があっても足りないくらいだった。そのタイミングで、中堅社員の彼が休んでいたのだ。

和食のお店に入って、しばらくしてから、このことを切り出してみた。

「この時期は一年で一番忙しいでしょう。何があるかわからない時だから、休みを取るならここは外さなきゃ」

そうしたら間髪おかず、冒頭のセリフだった。

有給は労働基準法で認められている「労働者の権利」だ。休みを申告されても「こんな時期に休むな」とは極力言わないし、言いがたい世の中になっている。

問題は、申告の仕方と時期。そしてそのための準備だ。