6個のダイヤが4秒間光り輝く、ヴァン クリーフ&アーペルの「ミッドナイト ニュイ リュミヌーズ ウォッチ」

なにしろ機械式狂いなもので #9

このコラムの第2回で述べたように、近年の時計業界は、高額モデルとベーシックモデルとの二極分化の傾向にあり、それゆえ新作モデルは、多様化を増している。

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その背景には、世界経済の低迷がある。高級時計市場に陰りが見える中、各時計メーカーは一部の富裕層向けの新作を開発すると同時に、自身の歴史を精査し、マーケットに強く訴えかけられる個性を抽出した。そしてその個性を打ち出した原点回帰とも呼べるベーシックな新作が次々と市場に投入されたのである。

時計メーカー各社が、個性を競い合った結果、新作は多様化を増すこととなったのだ。