音楽とは因果で、酔狂なもの。アコーデイオンとコントラバスのmama!milk

アートうたかたの記 #3

神奈川芸術劇場KAATで上演されている「夢の劇 -ドリーム・プレイ-」(4月30日まで)のプレビュー公演に赴いた。

撮影:二石友希 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「夢の劇−ドリーム・プレイ−」
撮影:二石友希
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「夢の劇−ドリーム・プレイ−」

白井晃氏演出、長塚圭史脚本の舞台では、敬愛する音楽家たち(mama!milk、阿部海太郎、トウヤマタケオ)の贅沢なピットで演奏される楽曲、小竹信節の舞台美術、森山開次の振付が非常に効いている。ストリンドベリ原作の夢うつつの万華鏡世界を巧みに誘導し、聴けば聴くほどもやもやしてくるような観念的な長台詞にも、伸びやかな身体性を与え、円形舞台を縦横無尽に跳ね回させていた。

京都を拠点に世界中で演奏の旅を続けるmama!milkは、生駒祐子と清水恒輔のユニットで、アコーディオンとコントラバスを核として独自の音楽を紡いできた。

撮影:syasinger-z

石橋義正(キュピキュピ)が監督した伝説の映画「狂わせたいの」や深夜番組「バミリオンプレジャーナイト」でその妖艶でエキゾティックな音楽を耳にして、いつか自身の場でライブをと切望していた。

石橋の紹介で彼らが六本木にあったTRAUMARISを訪ねてくれたのは2003年のことだ。ほどなくして、あの洞窟のようなバーで何度かの濃密なライブを開催することになる。